離婚したら家は売るべき...

Column Detail

2026/09/03

離婚したら家は売るべき?まずは「不動産の価値を知る」ことから始めませんか

先日は千葉、今回は青森と各地で土砂災害や浸水の被害が出ています。

 

ここ数年の雨の降り方や台風の進路など、予想できないことが多く発生しています。

 

また台風24号が沖縄付近に接近し、明日以降は雨が続くと予想されています。

 

事前の対策や準備を忘れないようにしてくださいね。



 

さて先日、姫路市北部にある一戸建てについて、不動産査定のご相談をいただきました。

 

姫路市内でも数多くある不動産会社の中から誠心不動産を選んでいただき、誠にありがとうございました。

 

今回の内容は築年数は約10年。

 

まだ十分に居住できる比較的新しい住宅です。

 

今回の査定依頼のきっかけは「離婚」。

 

ただし、「家を売りたい」というご相談ではありませんでした。

 

離婚に伴う協議を進めるにあたって、現在この家がどれくらいの価値なのかを知っておきたいというご依頼でした。

 

不動産会社として、このようなご相談は決して珍しいものではありません。

 

そして、私たちはこうした場合、必ずしも「売却しましょう」とお話しするわけではありません。

 

むしろ大切なのは、まず現在の状況を整理し、家をどうするのがよいのかを考えるための材料を揃えることだと考えています。

 

離婚したら、家は必ず売らなければいけない?

 

離婚と不動産の問題を考えるとき、最初から「売る・売らない」を決める必要はありません。

 

例えば、

 

●夫が住み続ける

 

●妻が子どもと住み続ける

 

●売却して住宅ローンを整理する

 

●売却した代金を財産分与の検討材料にする

 

●しばらく所有したまま、今後の方向性を考える

 

など、さまざまな選択肢があります。

 

法務省も、離婚に伴う財産分与について、夫婦の一方の名義になっている財産であっても、婚姻中に夫婦の協力によって形成されたものであれば、財産分与の対象となり得ると説明しています。

 

つまり、「家の名義が夫だから、夫の財産」と単純に決められるとは限りません。

 

だからこそ、まずは不動産の状況を整理することが大切です。

 

STEP1 まずは「家をどうするか」を考える

 

離婚に伴う不動産問題で、いきなり「売却する」と決めてしまう必要はありません。

 

例えば、子どもが現在の学校に通っていて、できれば今の家に住み続けたいというケースもあるでしょう。

 

反対に、離婚後に夫婦のどちらも住まないのであれば、売却して住宅ローンや財産分与を整理するという方法も考えられます。

 

大切なのは、家をどうするのが今後の生活にとって現実的なのかを考えることです。

 

STEP2 現在の「不動産価値」を知る

 

そこで役に立つのが不動産査定です。

 

「売るつもりがないのに査定してもいいの?」

 

そう思われる方もいるかもしれません。

 

しかし、査定には「売却するため」だけではなく、現在の不動産価値を知るためという役割もあります。

 

例えば、

 

「この家は現在2,500万円くらいで売却できそう」

 

という目安が分かれば、その後の話し合いを進めるための一つの材料になります。

 

もちろん、査定価格がそのまま実際の売却価格になるわけではありません。

 

周辺の成約事例や現在販売されている物件、土地・建物の状態、立地などを確認したうえで、「現在売却するとしたらどの程度が現実的か」を考えるのが不動産査定です。

 

STEP3 住宅ローンの残高を確認する

 

不動産の価値が分かったら、次に確認したいのが住宅ローンの残高です。

 

例えば、

 

不動産の査定価格が2,500万円
住宅ローン残高が1,800万円

 

だったとします。

 

単純な比較では約700万円の差があります。

 

ただし、実際に売却する場合には仲介手数料や登記費用などの諸費用も発生するため、「査定価格-住宅ローン残高」がそのまま手元に残る金額ではありません。

 

反対に、

 

不動産の査定価格が1,800万円
住宅ローン残高が2,200万円

 

という場合もあります。

 

このような場合は、売却しても住宅ローンを完済できない可能性があります。

 

そのため、不動産の価値と住宅ローン残高をセットで確認することが重要です。

 

なお、離婚したからといって住宅ローンの契約関係が自動的に変わるわけではありません。

 

名義や連帯保証、連帯債務などについては、借入先の金融機関への確認が必要です。

 

STEP4 売却するのか、住み続けるのかを比較する

 

ここまで整理できれば、ようやく「家をどうするか」を具体的に考えやすくなります。

 

例えば、

 

売却する

 

売却して住宅ローンを返済し、残った資金を財産分与などの検討材料にする。

 

どちらかが住み続ける

 

子どもの生活環境などを考慮し、夫婦のどちらかが住み続ける。

 

すぐには売却しない

 

離婚後の生活や住宅ローンの状況を確認しながら、今後の方向性を考える。

 

このように、「売るか、売らないか」の二択ではなく、それぞれのメリット・デメリットを比較することが大切です。

 

離婚に伴う不動産査定は「売却を決めるため」だけではありません

 

今回の姫路市北部の査定相談でも、目的は「すぐに売却すること」ではありませんでした。

 

離婚協議を進めるために、まず不動産の価値を知りたい。

 

それも、立派な不動産査定の目的の一つです。

 

不動産は、夫婦にとって大きな財産である一方、住宅ローンという負債とセットになっていることも多いものです。

 

だからこそ、

 

離婚する

家をどうするか考える

現在の不動産価値を知る

住宅ローン残高を確認する

売却・住み続けるなどの選択肢を比較する

 

という順番で、一つずつ整理していくことをおすすめします。

 

「まだ売るかどうか決めていない」という段階でもご相談ください

 

誠心不動産では、離婚に伴う不動産について、

 

「売却するかまだ決めていない」

 

「財産分与の話し合いのために家の価値だけ知りたい」

 

「住宅ローンが残っているけれど売却できるのか知りたい」

 

といったご相談も、不動産の専門家として状況を整理するところからお手伝いしています。

 

なお、財産分与の具体的な割合や離婚協議書の内容、税務上の判断などは、不動産会社だけで判断できるものではありません。

 

必要に応じて弁護士・司法書士・税理士・金融機関などの専門家への確認もおすすめします。

 

離婚という大きな決断の中で、不動産まで急いで決める必要はありません。

 

まずは「今、この家にどれくらいの価値があるのか」を知る。

 

そこから、これからの住まいと生活について考えてみてはいかがでしょうか。

 

〒480-0103 兵庫県姫路市御立中4-6-5