Column Detail 不動産登録制サイトと未公開物件の関係性!その仕組みと目的とは?
2025/11/27

姫路駅前のみゆき通り商店街で、今年も通称「ヒメナリエ」がスタートしました。
姫路城へと続く商店街のアーケード内を光のアーチのイルミネーションが幻想的な風景を彩ります。
もうすっかり冬の姫路の風物詩になりました。
年末に向けて姫路駅周辺は光の演出で楽しませていただけます!
さて本日は、不動産会社のホームページや広告で
「未公開物件多数」「会員登録で特別情報を提供」
といった表現を見る機会が多くなっています。
一般には出回らない希少な物件が存在しているように見えますが、
実際にはどのような仕組みで、どんな意図があるのでしょうか。
ここでは未公開物件の定義から、囲い込みと呼ばれる業界慣行の問題点まで解説します。
未公開物件の定義
未公開物件とは、不動産流通機構(レインズ)に登録されておらず、 インターネット広告やポータルサイトに掲載されていない物件の総称です。
未公開とされる主なケースは以下の通りです。
● 近隣に売却を知られたくないという売主の希望
● 相続整理中など、公開前の調整段階
● 転勤や離婚など事情に配慮が必要なケース
● 売却活動を限定された範囲で進めたい場合
このように、未公開には一定の合理性がある場合も確かに存在します。
なぜ会員登録を求めるサイトが増えているのか?
多くの不動産会社が会員登録制を採用する理由にはいくつかあります。
① 顧客情報の収集と追客のため
会員登録を通じて見込み客の連絡先を取得し、メールや電話で積極的に案内する販売手法です。
② 特別感を演出するマーケティング
「一般公開していない特別な情報がある」という期待を持たせ、 ユーザーを囲い込む狙いがあります。
③ 自社で取引を完結させたい企業の戦略
他の仲介会社に情報を広げず、自社のみで買主も売主も担当することで手数料を最大化させる意図です。
囲い込みとは?業界で問題視される理由
囲い込みとは、売主と媒介契約を結んだ仲介会社が、他の不動産会社からの問い合わせや案内依頼を意図的に断る行為を指します。
本来、専任媒介・専属専任媒介契約では、不動産会社は物件をレインズへ登録することが義務づけられています。
これは、売却情報を市場全体に公開し、より多くの購入検討者に届けるためです。
しかし囲い込みが行われると、以下の問題が発生します。
売主側の不利益
● 市場への露出が制限される
● 購入希望者が減り、売却価格が下がる可能性がある
買主側の不利益
● 市場に出ているはずの物件情報が届かない
● 公正な選択機会が奪われる
つまり、利益を得るのは一部の仲介会社のみであり、最も損をするのは消費者です。
本来あるべき不動産流通とは
健全な不動産取引に必要なのは、 透明性のある情報公開と、公正な競争 です。
理想的な流通のあり方としては:
● レインズへの適切な物件登録
● 情報の公開と共有
● 他社仲介と協力し市場を広げる
● お客様の利益を優先する姿勢
これらが守られることで、不動産市場は健全に機能し、適正な価格形成が行われます。
まとめ
未公開物件という言葉には魅力的な響きがありますが、実態は必ずしも「特別な掘り出し物」ばかりではありません。
それよりも重要なのは、透明性のある情報提供と、公正な流通を行う仲介会社を選ぶこと です。
売買検討の際には、
● 情報公開の姿勢
● レインズ登録状況
● 他社との協力体制の有無
などを確認すると良いでしょう。
不動産取引は大きな決断です。
情報の不透明さに惑わされず、冷静に判断することが大切です。




