いまさら聞けない不動産...

Column Detail

初詣に備えて、安富町の安志稲荷・加茂神社で毎年恒例のジャンボ干支のお披露目があったそうです。

稲穂で作った今年の干支の「たつ」を地元の田んぼで収穫した酒米の稲穂を使って一ヶ月をかけて制作したそうです。

安志稲荷へ初詣に行かれる際はこの干支の下を潜ってみてください!

 

さて本日ですが、当社に査定依頼を頂く方から路線価を基に売却希望金額をお話される方が多く、実際とはかけ離れた場合が多くあります。

今回は、その違いを少しお話ししたいと思います。

 

路線価と実勢価格の違いは、大きく分けて以下の3つです。

 

①算定方法の違い

路線価は、国税庁が毎年1月1日時点の土地の価格を調査して決定するものです。

一方、実勢価格は、実際に取引された土地の価格です。

路線価は、公示地価や基準地価などの評価額を参考にして決定されますが、公示地価の8割を目安に設定されることが多くなっています。

また、路線価は、路線の位置や幅員、土地の形状、周辺の状況などによって、地域ごとに異なります。

一方、実勢価格は、売主と買主の合意によって決定されるものです。

そのため、土地の立地や周辺環境、土地の形状や面積、建物の有無や状態、取引の時期などによって、地域ごとに大きく異なります。

 

②目的の違い

路線価は、相続税や贈与税、固定資産税などの課税の基準となるものです。

一方、実勢価格は、土地の売買や賃貸の際の価格の参考となるものです。

路線価は、相続税や贈与税の課税対象となる土地の評価額を算出する際に活用されます。

また、固定資産税の課税対象となる土地の評価額を算出する際にも、路線価が活用されています。

一方、実勢価格は、土地の売買や賃貸の際に、売主や買主、貸主や借主が、土地の適正な価格を判断するために活用されます。

 

③数字の違い

路線価は、1平方メートル当たりの金額で表記されます。

一方、実勢価格は、土地の面積や建物の有無や状態などを考慮して、一筆ごとの金額で表記されます。

例えば、路線価が10万円の道路に面する200平方メートルの土地の評価額は、10万円×200平方メートル=2,000万円となります。

一方、実勢価格は、土地の形状や周辺環境などによって、1平方メートル当たりの価格が異なるため、2,000万円とは必ずしも一致しません。

 

路線価はあくまで平均的な価格を示すものであり、特定の不動産の価値を正確に反映するわけではありません。実際の売買や評価では、その土地や建物の状態、周辺環境、需要と供給の状況などを考慮して実勢価格が重要となります。

 

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