空き家を相続する際の問...

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空き家を相続する際のリスク2

空き家問題についての報道などでは、全ての空き家が悪いようなイメージがあります。しかし、空き家になっている実家を相続して、定年退職してから実家で生活しようなどと思って、空き家にしておくのは悪いことでは決してありません。その場合は、空き家の管理が必要になります。空き家を長い年月管理をしない状態にしておけば、古くなって倒れるリスクがあったり、近くの住環境が悪くなったりするなどのトラブルが発生します。

現在、このような管理されていない空き家は多くなってきています。空家対策特別措置法においては、管理が適切に行われていない空き家を「特定空家等」に市区町村が指定します。特定空家等は、税制の面で固定資産税の軽減措置が適用されないなどの不利があります。しかも、特定空家等の持ち主に対して市区町村は撤去や修繕の勧告・指導・命令ができ、持ち主が応じなければ代執行もできます。

現在、市町村の400以上が空き家条例をすでに設けており、環境法や建築基準法、道路法などの条例や法律をベースに、管理されていない空き家に対して、修繕や管理などを適切に行うように指導している場合もあります。また、補助金を空き家の撤去や管理に支給する自治体もあります。

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