ナフサ不足で住宅はどう...

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2026/04/27

ナフサ不足で住宅はどうなる?国の対応と“今、安心して選べる住まい”を解説

兵庫県道417号広畑青山線のバイパスが、2026年4月26日(日)16時に開通しました。

 

姫路市臨海部の広畑地区と国道2号姫路バイパスを直結する延長2.3kmの道路で、日本製鉄瀬戸内製鉄所の正門から、姫路バイパス姫路西ランプまでが一本道で結ばれました。

 

また姫路バイパス姫路SA南側のトンネルは「俺天下山トンネル」という珍名で、諸説ありますが豊臣軍が英賀城を攻め落とした際に「織田が天下だ」と叫んだ言葉が由来だそうです。

 

何にせよ広畑エリアの交通事情が大きく変わるニュースでした。



 

さて最近、お客様から「住宅が予定通り完成するのか不安」というご相談が少しずつ増えてきました。

 

その背景にあるのが、中東情勢の影響によるナフサ(石油化学原料)の供給不安です。

 

ナフサは、断熱材・配管・ユニットバス・トイレなど、住宅設備の多くに使用されており、供給が滞ると住宅建築全体に影響が出る可能性があります。

 

ただし、ここで大切なのは


「過度に不安視する必要はないが、正しく理解しておくこと」です。

 

今回は、現在の状況と国の対応、そして今後の住宅選びについて分かりやすく解説します。

 

 


 

■現在起きていること

 

まず事実関係として整理すると、

 

 ・一部の住宅設備や建材で納期遅延が発生するケースがある


 ・断熱材や水回り設備(トイレ・浴室など)は影響を受けやすい


 ・その結果、工期に影響が出る可能性がある

 

という状況は、実務レベルでも確認されています。

 

これは今回に限った話ではなく、コロナ禍やウッドショック時にも同様の事象が起きており、「供給の偏りによる一時的な遅延」という位置づけが適切です。

 

 


 

■国の対応はどうなっているのか(重要ポイント)

 

こうした状況に対して、行政は過去の経験を踏まえた対応を進めています。

 

特に重要なのが、完了検査(検査済証)の取り扱いに関する柔軟運用です。

 

通常、建物はすべての工事が完了していなければ完了検査に合格できません。


そしてこの「検査済証」がなければ住宅ローンは実行されません。

 

しかし、供給遅延が原因で設備が入らない場合、施主の責任ではないにも関わらず

 

 ・引き渡しができない


 ・住宅ローンが実行されない

 

という不利益が生じてしまいます。

 

 


 

■そこで取られている柔軟措置

 

現在は、過去のコロナ対応時と同様の考え方に基づき、

 

「やむを得ない理由による未設置設備がある場合の特例対応」

 

が現場レベルで運用されています。

 

ポイントを整理すると以下の通りです。

 

 


 

①一定条件下での完了検査の取り扱い

 

 ・供給遅延など合理的理由がある場合


 ・後日確実に設置されることが前提


 ・安全性や構造に問題がないこと

 

これらを満たせば、一部未設置でも検査が進められるケースがあります。

 

 


 

②検査済証の交付による資金面の保護

 

この柔軟運用により

 

 ・検査済証の交付


 ・住宅ローンの実行


 ・引き渡しの実施

 

といった流れを止めない配慮がなされています。

 

これは施主にとって非常に大きなメリットです。

 

 


 

③現場ごとの個別判断が基本

 

ただし重要なのは、全国一律の自動適用ではなく、あくまで個別判断という点です。

 

 ・施工会社の申請


 ・検査機関の判断


 ・金融機関との調整

 

これらが揃って初めて成立するため、事前の確認が非常に重要になります。

 

 


 

■注意点:「検査=すぐ住める」ではない

 

ここは誤解されやすいポイントです。

 

検査済証が交付されたとしても、

 

 ・トイレ未設置


 ・浴室未完成


 ・一部設備が後施工

 

といった状態であれば、実際の生活には支障が出る可能性があります。

 

つまり、

 

「制度上は完成」


「生活上は未完成」

 

というズレが起きる可能性はゼロではありません。

 

 


 

■見落としがちな追加コストのリスク

 

もう一つ、実務的に注意しておきたいのが追加コストです。

 

例えば以下のようなケースです。

 

 


 

●足場の再設置

 

 ・一度解体 → 再度組み直し


   → 数十万円単位の費用になる可能性

 

 


 

●設備設置時の再養生

 

 ・完成後の床や壁を保護する養生作業

 

 ・既に仕上がった内装の再保護

 

  → 手間・人件費が増加

 

 


 

●再施工・部分工事

 

 ・設備搬入のための一部解体


 ・クロスや床材の補修

 

  → 小さな工事が積み重なりコスト増

 

 


 

 

これらはケースによりますが、「当初想定していなかった費用」として発生する可能性があります。

 

そのため、

 

 ・契約内容の確認


 ・追加費用の負担範囲

 

 ・施工スケジュール

 

を事前に整理しておくことが大切です。

 

 


 

■今後の住宅選びの考え方

 

ここまでお伝えしましたが、現状は「家が建てられない」という状況ではありません。

 

ただし、

 

「完成時期・コストの不確実性が少し高まっている」

 

というのが現実です。

 

そこで重要なのが、選択肢を広げることです。

 

 


 

■①完成済み新築分譲住宅

 

 ・すでに完成済み


 ・設備も設置済み


 ・スケジュールが読みやすい

 

  → 今の時期は特に安心感の高い選択肢です

 

 


 

■②中古住宅

 

・価格が比較的安定


・実物確認が可能


・リフォーム前提で自由度あり

 

 


 

■③中古マンション

 

 ・設備供給の影響を受けにくい


 ・管理状態が把握できる


 ・立地重視で選びやすい

 

 


 

■まとめ

 

今回のナフサ不足による影響は、

 

 ・一部設備の供給遅延


 ・工期の調整


 ・柔軟な行政対応

 

という形で現れています。

 

国としても、住宅取得者が不利益を受けないよう柔軟な運用を行っている点は安心材料です。

 

一方で、

 

 ・実際の住み心地


 ・追加コスト


 ・工期のズレ

 

といった「現場のリアル」も存在します。

 

だからこそ今は、新築・中古・完成物件をバランスよく検討することが重要になっています。

 

 


 

■不動産のご相談は誠心不動産へ

 

誠心不動産では、

 

 ・新築分譲住宅


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すべてを比較しながら、最適なご提案を行っています。

 

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といったご相談もお気軽にお問い合わせください。

 

状況を正しく理解し、無理のない住まい選びをサポートいたします。

 

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