Column Detail 住宅価格高騰の救世主?ペアローン連生団信とは?
2025/01/16
明日で阪神淡路大震災から30年を迎えようとしています。
今の神戸をみると震災の跡形もありませんが、その当時に目の当たりにした光景は今でも心に刻まれています。
「がんばろう神戸」を合言葉に復興に向かった日本の底力を30年たった今は感じています。
その後も大きな災害が続いており、今も能登では苦しまれている方もたくさんおられます。
今一度、日本の底力を発揮する時がきているのではないかと思います。
さて本日のテーマですが、「ペアローン連生団信」という商品をご存知でしょうか?
ペアローンとは、一定の収入のある同居親族と一緒にそれぞれが主たる契約者(債務者)として住宅ローンを組む方法です。また、それぞれが相手の連帯保証人となります。
収入合算と同じようにとらえられますが、収入合算の場合は契約者がどちらか1名という違いがあります。
団体信用生命とは、住宅ローン契約者が死亡または所定の高度障害状態となった場合に、生命保険会社がローン契約者に代わってローン残高相当分の保険金を金融機関に支払う保険のことで、住宅ローンの残債は0円になります。
住宅ローンの主流は世帯主か夫婦の収入合算で住宅ローンを組んでいくパターンが多く、0金利政策や、長年のデフレ、国の住宅建築支援等もあり、比較的住宅も購入しやすい部分があったと思います。
しかしながら近年、物価高と共に住宅価格も高騰し、それに伴い夫婦で一つの物件を共同で購入するペアローンの需要が増加しています。
夫婦でペアローンに加入した通常の団体信用生命に加入した場合、保険金が支払われる状態になった際、夫婦どちらかの住宅ローン残債の分だけが保障され、残された片方のローンは残り続けます。
そこの不安を解消した商品が「ペアローン連生団信」になります。
これは夫婦どちらか片方に万が一のことがあった場合、夫婦両方の住宅ローン残債が保険金の対象となり、住宅ローン残債を0円にすることができます。
ペアローン連生団信の取り扱いは、昨年の6月にPayPay銀行が銀行初の取り扱いをはじめ、7月には大手銀行としてみずほ銀行も取り扱いはじめました。
住宅ローンの金利には上乗せにはなりますが、今後のライフスタイルの多様化に伴いペアローンを選択されるお客さまの、将来的な返済の不安は軽減されるのではないでしょうか?