Column Detail 不動産売却のご依頼は大手がいい?②
2023/02/13
大手の不動産仲介会社で注意したいのは、「両手取引」が常態化しているところもあることです。
両手取引とは、一つの不動産仲介会社が売主と買主の両方を仲介することです。
得られる仲介手数料が2倍になります。もちろん両手取引自体は法律違反でまったくありません。問題なのは、両手取引を成立させるために、物件の「囲い込み」が行われていることなんです。
売主と専任媒介契約を結んだ不動産仲介会社は、「レインズ(REINS)」と呼ばれる業者専用のデータベースに物件情報への登録が義務付けられていて、その情報は他社も検索できるようになっています。しかし、この情報登録を故意にしなかったり、情報を見て問い合わせてきた買い手側の不動産仲介会社に対して、「もう売れてしまった」などと偽って門前払いしたりする行為が行われています。
こうした囲い込みは、売主への媒介契約違反であります。
もちろん内規によってこれを禁じている会社もあります。しかしながらノルマを達成するために両手取引を成立させることが売主の利益を度外視して行われているのが実態となっています。