Column Detail 相続した不動産を手放す場合のメリット・デメリット
2022/03/29
●メリット:まとまったお金が手に入る
相続不動産を手放す最大のメリットは、まとまった現金を入手できることです。
物件の価値やどの不動産業者に仲介してもらうか買い取るかによって売却価格は変動しますが、不動産は安い商品ではありません。
数百万円、物件次第では数千万円で売却できれば、金銭的な面で大きな余裕を持てるのではないでしょうか。
ただし、不動産を売って黒字になった場合、税金がかかるので、利用できる税の特例を調べたり確定申告をしたりして節税に取り組む必要があります。
●メリット:管理の手間や維持費から解放される
相続不動産を手放してしまえば、草刈りや掃除、換気をする手間のかかる作業をする必要がありません。
遠方の物件など、物理的に管理するのが大変な不動産に関しては売却した方が手続き面の負担を減らせます。
また、不動産を売ることで、毎年必ず発生する固定資産税や都市計画税、その他修繕費用などから解放されるのも大きなポイントとなります。
年間数万円から十数万円程度であっても負担には変わりないので、維持・管理の費用や手間が面倒だと感じるなら相続不動産を売却することをおススメします。
●デメリット:相続人との話し合いや不動産業者探しが必要
相続不動産を売却する場合、一人で相続したなら問題ありませんが、複数で相続した場合は相続人全員の同意が必要です。
また、相続税の納税期限は相続開始から10ヵ月以内となっています。
故人を弔いつつ、遺産分割の話し合いを行って不動産業者探しまで行う余裕はなかなか大変な作業となります。
遺族の中で売却賛成と反対の意見が割れていると手続きを進められないい場合も多々ありますので、相続不動産を売るときは面倒でも早目に不動産業者を探し、不動産を売った方がお得だと相続人を説得する時間も作りも必要になるのではないでしょうか。