Column Detail こんな不動産会社には要注意!
2022/03/01
ではなぜ高額査定をする会社が要注意なのかと申しますと、「できるだけ高く売りたい」という売主様の心理をつき、意図的に高い査定額をつけて気に入ってもらい、専任媒介契約※1を取れるようにする事が目的となっているからです。
そのような不動産会社には大きく2つのパターンがあります。
ひとつは、「取引の経験が少ない」というパターンです。たとえば、新人の営業マンが一件でも多く専任媒介契約を取ろうとしてつい高値で査定してしまったり。これは意外に大手の不動産会社でも見受けられます。
また、売主様の物件のエリアをよく知らず、取引経験も少ない不動産会社が、物件の概要だけで査定を出してしまい、たまたま他社より高めになってしまうケースもあります。
地域の事情に疎く、的確な査定額が出せないということは、そのエリアでの販売活動に不慣れだということが予測されます。
内覧者の質問に答えられなかったり、効果的な広告が出せないなど、トラブルが発生する可能性が大きいと言えます。
もうひとつは、あえて高額査定をする悪徳業者。
相場より高い金額で売却活動を開始し、なかなか売れなければ「値下げしましょう」と値下げを繰り返し、結局は相場より低い価格で売り抜けてしまうパターンです。
仲介手数料を貰えさえすれば売主様に売却損が出てもおかまいなし。
最も注意が必要な不動産会社と言えるでしょう。
※1 専任媒介契約とは、1社とのみ契約を締結することができ、自分で買主を見つけて売買取引することも可能です。